今いる場所から少し遠くの山々があるところ

中山間地(ちゅうさんかんち)とは、平地ではなく
山林や傾斜面の多い場所、地域のことをこう呼びます。

つまり都市部などの“街”とは違い、自然がいっぱいの
外緑部から山間地を指します。

日本の国土面積の7割がこの中山間地です。
傾斜面が多いにも関わらず、日本の農業においては
耕地総面積の約4割がこのような土地であり、
農家の数を見ても約4割という数字から判断できるように、
国の重要な部分を占めています。

傾斜面での農業とは、いわゆる段々畑であったり
みかんなどの果樹園をはじめとして様々な種類の
農家にとって“仕事場”になりますが、
ここに田や畑などがあることで、下流域(平地)に住む人々に
安全や豊かさをもたらしていることも事実です。

例えば、洪水を防いだり土壌が浸食、崩壊を防ぐ
という役割です。

特に水田があることによって、貯えられた水が徐々に
浸透していき地下水となります。
長期間かけて下流地域を流れる河川に戻ることで
安定した流れが保たれることにもつながります。

水が貯えられることによって、日々の暮らしも安定させる。
この重要な役割が中山間地域に備わった水源のかん養機能です。

中山間地でもおいしいお米は作れます!

参考サイト: 中山間地域での稲作(米づくり)

これまで中山間地域での稲作(米づくり)は、条件が悪く
不利であるとされてきました。

理由は、1区画が小さくまた安全面でも重機を使った作業が
なかなか困難であるということや傾斜がきつい場合にも
平地で作業するより重労働となり効率が落ちるという点です。

他にも獣害対策に多くの費用がかかることも理由のひとつです。

そしてまた深刻な問題として高齢化があります。
力仕事をものともしない若い世代がこの中山間地で農家を
営むことは稀であり、後継者不足も挙げられます。

そこで練られた策のひとつは、
無農薬など、自然栽培にこだわった米づくりです。
オーガニックの野菜などがブームとなり、お米も
農薬や肥料を使わず栽培することに注目が集まっています。

これらは手間暇がかかるために、市販される際には
少々高めの価格で店頭に並びます。

それでも、無農薬などにこだわる自然派の人々に応えるべく
無肥料・無農薬のお米を作ることは、生産者の収益やモチベーションにも
繋がることは間違いありません。

さらに中山間地は昼夜の寒暖差があるため、味の良いお米が作れる
という大きなメリットもあります。

外食産業によって開拓されたり、いわゆる契約農家として
よいお米を提供することも可能でしょう。

高齢化に関しては各地で学生や市民ボランティアによって
現地の農家とともに、重労働を手助けしたりプチ定住を試みる
などの活動も見られます。

自然栽培は、当然その土壌に過去の農薬や肥料なども残されていない
ことが条件となりますので、不特定多数の人が立ち入っていない
区域にとってはその確率も高まります。

こう見ると、中山間地とは決して条件が悪いのではなく
生産者の工夫や意欲によって守られた地域であり、
よい作物をつくる場所として適していると言えるでしょう。

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